シマヲカナデル ~島を奏でる~主意書
~誰一人取り残さない持続可能でより良い笠岡市の実現を目指して~
日本の人口は2008年をピークに減少傾向に入り、各地で高齢化も進んでいる。
岡山県最西端のまち笠岡市も同じく近年の人口減少は目に見えて進み、1995年約60,000人いた人口は2020年には47,000人、2030年には40,000人を切るという状況にあり、2040年には消滅可能性都市の一つになっている
笠岡市の歴史と文化
かつて寺町・港町として栄え、陸地部だけでなく笠岡市の持つ島々には潮待ちをする交易船なども停泊し、人と物が行き来するまちであった。また笠岡には県庁所在地も有し、島しょ部には一財を築いた石材業が笠岡市の基盤を支えていた。
笠岡市の状況
時は流れ笠岡を支えていた石材業は外国材にとって代わり、区画整理で寺町文化は消滅、島しょ部については人口減少、高齢化率70%超の厳しい状況へと変化をしている。また、全国でも有数の諸島持つ笠岡市であり幼少期に島に行くことも多くあったが、現在では一定年齢以下の市民は行ったことのない場所へとなってしまった。
これからの笠岡市に向けて
島しょ部の状況はこれから10年先、20年先の笠岡市であり、この状況を打破しない限り、笠岡市の抱える諸問題は解決しない。だからこそ、島しょ部にターゲットを絞り、島があるから大変なんだという市民意識を変え、島をもつからできるんだという、市民の郷土愛の回復と関係人口や交流人口を増やし誰一人取り残さないまちづくりを目指していきたい。
未来の笠岡市を考えつなげるために
誰かがしてくれると動かなければ、何も好転しない。
この『シマヲカナデル』は笠岡市の未来を想い、一時代を築いた「島」にセカンドステージを与えるため、ミュージシャン、アーティスト等、様々なジャンルの人々が集まり市民を巻き込んだ活動を繰り広げていく。
『笠岡諸島をターゲットに全ての人が発信者として考動します』
【 2030年に向けて持続可能な開発目標《 かさおかチャレンジ 》 】
1.みんなが誇りに想えるまち
市民が陸地部、島しょ部、郷土全てを愛し誇りが持てる市民参画型の意識を醸成するまち
まずは市民が行ってみたくなる魅力の創出、日本遺産を起爆剤とし自然景観の保護や保全を試み、また経済や社会、周辺都市などへ良好なつながりを持ち、多くの関係人口から住みやすい、住んでみたいまちを目指します。
2.誰一人取り残さない誰もが平等に暮らせるまち
陸地部と島しょ部 人が生きるためには平等なサービスを提供し、笠岡市がすべての人に公平なまちを目指します。
3.人も資源も循環し持続するまち
広大な笠岡湾干拓地や小規模ではあるが空港を持ち、多島美あふれる諸島、先進的な農業や笠岡市の産業を支えた石材など観点・視点を変えたさらなる成長を目指し自立するまちを目指します。
4.子ども達の笑顔が未来の幸せを育むまち
子ども達は未来の宝です。子ども達の笑い声が絶えない、活き活きと成長できるよう次世代のために取り組めるまちを目指します。
5.文化や資源を守り、新しい価値を生み出すまち
歴史や文化を継承し守るだけでなく、次世代へ新しい価値観を創出するまちを目指します。
■市民参画によるSDGs課題解決事業
笠岡市の魅力をさらに引き出すためにはそこに住む市民がまずは知り、体験し、感じることが大切。行政主導では制限もあり引き出せないことを民間が主導となり市民を巻き込みムーブメントを引き起こし笠岡市の課題に対して取り組んでいきます。
■『シマヲカナデル』実行委員会の設置
誰一人取り残さないまちづくりのため、国内外の新しい社会潮流となる「持続可能な開発目標SDGs」を取り入れ、みんなの心を映す事業、みんなを笑顔にする事業、みんなに元気を与える事業、みんなの心を一つにする事業の4部作を展開する。
『シマヲカナデル』を通し、笠岡市民には笠岡をあらためて知ってもらいます。またこの事業から市内外の関係人口や交流人口を創出することで、ライフラインの再整備や将来の定住促進にむけたアクションを起こしていきます。
すべては、笠岡市が未来も笠岡市であり続けるために『シマヲカナデル』は一歩を踏み出しています。